2004年11月号 


「若者にメッセージ 」サイド ヌルスィー “The Rays”より
 


ある日、私はエスキシェヒル刑務所の窓辺に座っていた。「共和国祭」のときだった。私の向かい側では高校生の女の子たちが校庭で笑い踊っていた。突然、彼女達の50年後の姿が私の前に現れた。映画を見ているようであった。50か60人の女子生徒のうち40から50人は墓で土となり、懲罰をうけていた。残りの10人は醜い70歳か80歳の老女となっていた。若いときに貞節を守らなかったゆえ愛が欲しくても軽蔑されているのであった。私はこれを確信をもって観察しそこに泣き崩れたのであった。泣いているのを聞いて刑務所の友達がどうしたのかと尋ねたが「今はほっておいてくれ、一人になりたいから」と答えた。


私が見たものは想像でもなく、まさに現実であった。夏や秋に冬がつづくように、若き夏には晩年の秋がつづき、さらには冬の墓と(来世との)橋渡しの時が来る。もし50年後の出来事や50年前のことの今を放映する映画があるなら。悪徳と間違った道にそれた人々の50年、60年先の状況を映し出す映画があるなら。彼らは恐怖におののき泣き叫ぶことだろう。そして今楽しんでいる非合法な遊びにも嫌気がさすに違いない。


これらのことで頭が一杯になっている時、悪徳を広め誘惑する集団が人間の悪魔のように具体化して現れた。それは言った。「我々は人生のすべての楽しみと喜びを経験したいのだ、そして他人にもこれを経験させたい。邪魔をするな!」


私は答えた。「あなたは死を考えないから楽しみのために悪徳で間違った道に急落する。あなたの誘惑のせいで過去は死に存在しないことを肝に銘じなさい。それは腐った体でいっぱいの荒れ果てた墓地のようだ。あなたのいう人類に対する思いを通してあなたの頭と心(もし死んでなければ)をよぎった無数の人々が別れて永遠の死によって得た苦しみは、あなたの今の取るに足らない楽しみに終止符を打つだろう。未来もあなたの不信仰によって存在せず、暗く、死に、荒地となる。」


中略
「あなたが悪徳と間違った導きをやめ、確固たる立証された信仰と正義の範囲に入るのなら、あなたは信仰の光を通して(ものを)見ることができる。過去は存在せず墓はすべてを腐らせるが、(今は)存在し光に満ちた未来へと変わる世界となる。至福の宮殿に入る不滅の魂が待機する場所である。痛みが無いだけでなく、信仰の深さによって究極の楽しみが与えられるのだ。未来も信仰の目には暗い荒地ではなく、慈悲深く慈愛深い方の贈物で満たされた至福の宮殿となる。そこへ派遣されると心得る者、つまりこれをあたかも信仰の映画スクリーンで見る者は、永遠の楽しみを経験できる。まことの、苦しみのない楽しみはアッラーへの信仰の中にだけあり、信仰によってのみ可能なのだ。」


 


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