2003年10月号 

本の紹介 「正統四カリフ伝(上)を読んで」

 

はっきり言って私は本が苦手です。しかも歴史の本などは特に眠気がさし最後まで読んだためしはありません。小学生の時など、本読みの宿題で母親のサインをもらうところを自分で書き、それがばれて大変なことになりました。そんなわけでこの本をぱらっとめくったときは、何とかの「戦い」だとか古い地図みたいなのが目に飛び込んで来てうわっと思いました。読めるかな?と思ったのが最初の印象です。

 

でも読み進めていくうち、カリフたちを先頭に勢いづいていくイスラーム軍が面白いように勝っていったりするのを読むとなんだかのめり込んでしまいました。カリフたちは本当に純粋にアッラーの啓示を信じ、自分に厳しく妥協しないのにもかかわらず、弱者にはやさしい。だからイスラームは瞬く間にアラブ全体に広がったのでしょう。まあ逆を考えると、こういう偉業を成し遂げるためにアッラーは最高のカリフたちをこの世に送られたのですけど。。。預言者も彼らの天国入りを約束していたとありますし。。でも、実際に約束されたなんてすごいプレッシャーですよね。なんて。今月号では初代カリフアブーバクルのことで、私の感心した部分を抜粋したいと思います。下に述べるほかにも、クルアーンの編纂や背教者達との戦いなどがありますが詳しいことについては本を読んでください。

 

−−−ウマルが、目の不自由な老婦人への手助けで、アブーバクルと競い合ったことが伝えられている。ウマルはマディーナの郊外に住んでいる目の不自由な老婦人と手伝いの約束をしていたので、ある夜、彼女の家を訪れた。しかし、すでに他の者が来ていて、必要な手伝いをすべてすませていた。翌日、彼は誰が先にくるのか待っていたところ、現れたのはカリフとなったアブーバクルその人であった。ウマルが先を争っても決して先を越すことのできなかった人物、それはアブーバクルだけであった。それは、アブーバクルがカリフとなってからも変わりはなかった。−−−預言者が「私のウンマで最もウンマに慈悲深い人物はアブーバクルである。」と言った時、アブーバクルにウンマの全権を託した思いが見られる。−−−

 


Copyright (C) 2004 やすらぎweb.com. All Rights Reserved.