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2006年12月号
預言者としての任務における誠実さ
預言者ムハンマドは、信託に重きを置く人として選ばれ、御自身もその緊張を人生を通して持続させられたのである。啓典がくだされると、もしかして単語を聞き逃すかもしれない、と緊張され、ジブリールが言い終える前にそれを暗唱すべく何度も繰り返しておられた。そのためにこそ、聖クルアーンではこのお方に対して次のような記載がされているのだ。
「この(クルアーンを催促するために)
あなたの舌を忙しく動かしてはならない。それを集め、それを読ませるのは,われの仕事である。それでわれがそれを読んだ時、その
読誦(どくしょう)に従え。さらにそれを解き明かすのも、本当にわれの仕事である」(復活章75/16〜19)
聖クルアーンは、預言者ムハンマドに信託された。御自身も、この偉大な預かりものに対して誠実でないことを恐れ、震えていた。そのためアッラーはそのお方を慰め、預言者ムハンマドを誠実な者とされることを保障されているのである。
預言者ムハンマドは、その生涯をこの不安の中で過ごされた。信託されたものに誠実であるために、他の者よりも努力され、その重い任務の重さをそのままその背中で感じられていた。だからこそ、最後の巡礼でされた説教で(後に「別れの説教」と呼ばれるようになった)、日が沈もうとする時彼も御自身の人生が終わろうとしているのだと言う意識をもって、誠実な友人たちにその重い任務を再度語られ、次のように言われたのである。「近く、私のことがあなた方に問われるだろう。」
つまり、それより前に私があなた方に問う「私は任務を明らかにすることができたであろうかと?」そこにいる者たちは皆、響き渡るような大声で答えた。「はい、あなたはその任務を明らかにされ、それを不足なく果たされました。」この言葉に対して預言者ムハンマドは両手を掲げられ「アッラーよ、証人になってください」と言われたのである。
信頼に誠実さで答えることは、まずアッラーで始まり、ジブリールから預言者ムハンマドへと伝えられ、それからウンマに引き継がれた。そして別れの巡礼で、ウンマの証言によって、再びアッラーへと達したのである。

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