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2005年12月号
突然の死、当然の死
去年の冬、突然友人からメールが届きました。そのメールの内容は、私の海外に住む友人の婚約者が心臓発作で亡くなったというものでした。その友人を私は姉のようにしたっています。私が最初に彼女に知り合った時にはすでに結婚を前提に長い間付き合っていた二人でしたが、その後も具体的な結婚話は出ておらず、結局私のほうが先に結婚しました。そして去年、具体的に彼女達が晴れて結婚するという話になり、日本にいる同じく彼女を慕う共通の友人達とも相談し、結婚式へどのように参加できるかなどを相談していました。一方、結婚を控えた彼女は、日本から結婚式へ参加を考えていた私達にホテルの手配などの具体的な計画を毎回メールで送ってきていました。
そんな時、突然私の携帯に朝早くからメールが届き、彼女の婚約者が亡くなったことを知りました。まったく信じられない瞬間でした。彼女から直接連絡を受けた友人もまた、彼女がよく冗談をするので、最初は本当に冗談だと思ったといっていました。それは朝早くに心臓発作で突然亡くなったという知らせでした。彼は一人暮らしだったので、朝早いということもあって、誰も彼のそばにはいませんでした。彼はいつも仕事に追われている忙しい人で、そして仕事が終わるとお酒を飲んでどっぷりと酔い、ストレスを紛らわせていたと彼の婚約者であった私の友人が話したことがありました。彼女よりも彼の方が年上で、体の大きい彼と小柄な彼女を比べると彼女が子供のようにも見えました。
そして私達はそんな様子を親子みたいだと冗談をいいながら、いつも微笑ましくみていました。でも彼の死を一番受け入れられなかったのが、結婚を目の前にしていた彼女でしょう。その連絡を受けてから、彼の死を思う一方、彼女のことが心配になりました。思いもよらなかった結果に彼女の精神的状態を心配し、間違いは起こさないだろうかと本当に心配しました。彼女に電話をした時にはもちろん気を落としていましたが、しっかりとした受け答えに安心しました。
その後私達に会いに彼女が日本へ来ました。彼女の精神状態は想像していたよりも安定していて、そんな様子に私達が安心させられました。今、私と彼女は以前と変わらず冗談を言い合い、メールを交換しながらお互いに今後会える日を楽しみに待っています。「死」は突然やってきました。前触れもなく、それも人生で最大の喜びの一つである結婚という日に向かっている時にやってきました。その突然の「死」の為に心の準備をすることができませんでした。なぜならそれは突然やってきたからです。でもこれは当然の可能性のもとでの出来事です。「死」はいつ訪れるのか誰も予想できません。でも人間ひとりひとりすべてにやってくる出来事です。予想ができないために、いつもその準備をすることが必要なのです。

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