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2005年11月号
ハイルニサ川島恵美子さんへのインタビュー
Q:川島さんのお仕事はどのような事をされているのですか?
A:英語・トルコ語の同時通訳・翻訳・映画字幕の仕事をしています。
Q:英語・トルコ語は、どのように学ばれたのですか?
A:英語は高校を卒業した後、「第4期学研オザークス大学留学生」としてアメリカの大学で学びました。卒業後は帰国して、
アメリカ系の会社に国際秘書として勤務しその頃から通訳も受けていました。
Q:トルコ語を勉強されたきっかけは何ですか?
A:夫の家族や親戚の方達と理解しあう為です。夫はトルコ人なのですが、暫くは二人の会話は英語でした。
しかし、トルコ在住もきっかけとなり、いつも辞書とメモを持ち歩き、判らな い単語等をメモし自分で調べていました。
3年くらいするとヒアリングは出来るようになりましたが、中々トルコ人言っている意味は解しても自分の言わんとすること全ては言い尽くせるほどにはなりませんでした。が、帰国後半年であるとき突然夫婦間の会話はトルコ語となりました。トルコ人と口論しても私は自分が正しいときには絶対に論破できる自信があります。その後も、「日々精進」を、モットーにゆっくりゆっくり独学の人生を歩んでいまして、
今では通訳まで出来るようになりました。
Q:映画の字幕もされているそうですが?
A:以前アニメーションの分野で有名な「東映動画社」で英語・日本語通訳・翻訳を出来る人を募集していたので応募しその会社に勤務しました。そこでは、テレビやアニメ、北米合作映画の製作現場における翻訳や監督やスタッフの通訳、「日本アニメ」の海外合作のための研修通訳及び翻訳
をやらせて頂きました。海外の物を日本で合作するだけではなく、日本の映画も海外と合作してやっと、映画化されるのです。
その後、JICA
の研修管理員も受けましたし、様々なボランティア等を経て現在は独立して「トルコ語・英語・日本語の通訳翻訳・同時通訳・字幕等」の仕事を
しています。
Q:映画字幕は語学が出来ても特に日本語とお互いの文化を良く知らないと難しいと聞いた事があります。
A:字幕は、極力10文字、最長12文字以内に収めるようになっています。何故なら、字幕など画面の目ざわりですから本当は皆無のほうが良いのです。四字熟語等を使用し画面の会話で「・・・と、」発言していても、観て直ぐに内容が理解できるようであれば字幕は、「ええ・・・」くらいにしてあえて表記しません。とても早口で、法律用語等を長々と説明しているところを限られた字幕数に翻訳するのに苦労することも多々あります。
そこが、ドキュメンタリーや、ニュースと違う所です。
Q:トルコ映画の字幕をされていると聞きましたが?
A:元々映画の世界に居たので、映画祭に出品されるトルコ映画の挿入歌の訳を頼まれた事がきっかけで、映画祭に出品するトルコ映画の字幕や国際映画祭での監督の通訳をさせて、頂くようになりました。映画はまず最初に全てがそのままの内容で訳され、その後専門用語の部分はその分野
の方が監修します。そして映画字幕となります。
Q:通訳や翻訳で苦労している事はありますか?
A:記者会見などでの通訳もするので、国と国との文化の違い、映画の背景・歴史、監督が何を訴えたかったのか等理解していなければならないので、それまでの調べ物は
膨大な量になります。例えば、映画の中で音楽が使われれば、何故その曲なのか?何故その場面でその曲が必要なのか等自分なりに分析して監督が来日されたときにお尋ねしていると、「あなたのように私の作品を理解分析する日本人がいるなんて夢にも思ってもみなかった。」と、コメントされた時ほど嬉しいことはなく、今までの疲れもそれで吹っ飛びます。異文化の例としては、
日本では「ふくろう」は「福を呼ぶ」「学問の神さま」等と良いイメージで使われますが、トルコやイスラム圏では逆のイメージを持たれています。
記者会見等では、事前に監督に文化の違いを説明しておく事も良く有ります、でないと通訳は自分の発言は稼動中許されませんので、監督さんにそれを発言していただかないと観衆の皆様に十分に、ご理解いただくことはできないのです。「一番辛いことは、おしゃべりな私が自分の意見を発言できないことです。」兎に角、私の人生すべてにおいて、自分からしゃしゃり出たのは、「米国留学」のみでその他は全て「棚から牡丹餅」式に、アッラーからのお導きでした。「備えよ常に、しからば与えられん。」
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頂いた業務は、精一杯尽くすつもりであまり無理をしすぎないようにがんばっています。そして雑学に興味を持つこと−そうすると次のことが、自然と全連鎖されていくのです。世の中全て、必然です。宿命はあります。その全てをあるがままに受け入れ「日々精進」(大意のジハード)するよう務めています。

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