2003年12月号 

今月のハディース「手と口の災い」


 

預言者ムハンマドは次のように言われている。


「真のムスリムとは、その口から、その手からムスリムたちの安全がもたらされ、(彼らが害をうけることのない)人のことである。真の移住者とは、アッラーが禁じられたものから遠ざかり、それを放棄する者のことである」


平和とムスリム


一方でここでは似た表現を繰り返し使うという技巧も用いられている。アラビア語のムスリムという名詞と、”サリマ“という動詞は、共にシリム(平和)という語根を持つ。いくつかのもには同じである。しかし、活用は別々の形となっている。この、同一性と差異は、我々に次のような意味を思い起こさせる。ムスリムは、何をするにしても平和的に(シリム)、信頼できる形で(セラーメット)、イスラーム教徒(ムスリム)としての境界線の範囲内で行なう人のことである。彼は自らを神の力へと夢中にさせ、全ての行為をその力の周囲で行なうのである。


彼は知る人であれ知らない人であれ「アッサラーム・アライクム(平安をあなたに)」と言う。このようにして彼らの心に彼に対する愛情が生まれる 。礼拝を終える時もサラームをあなたに、と言いながら終える。人間、精霊、天使、全ての意識あるものは彼のサラームを受け取る。彼はまだ会ったことのない存在ともそのようにして挨拶を交わす。信者たち以外、今日までこのような挨拶をこれほど広く行なってきたものはいない。


イスラームには、礼拝、断食、喜捨、巡礼、そして信仰告白によって入る。これは、アッラーの「心を込めてイスラーム(平安の境)に入れ」(雌牛章2/208)とのご命令に従い、平和と信頼の海に帆をあげ出航するということである。その海に自らを捧げた人は、全ての行動が平和的であり、イスラーム的である。このような状態にある人からは、良い振る舞い以外は何も表れない。
 

つづく。。。
 


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