2007年12月号 

編集部より


 

食品に関する様々な偽装が社会問題となっています。馴染み深い製品や有名老舗店の偽装などが次から次へと発覚し、消費者の信頼は裏切られ続ける結果となっています。

嘘をつかないこと、誠実であること、裏表のない生き方をすること・・・ごく普通の倫理観を持つ人なら、これらに反することは信頼されるに値しないことでありすべきでないと考えるでしょう。しかし他者との関わりの中で実際の実践面はどうでしょうか。自分勝手に誤魔化してよしとしていないか。自分自身を都合よく正当化していないか・・・

また、信頼すべき人々をきちんと信頼しているだろうかという点はどうでしょう。自分の考え・やり方が一番だと頑なに信じ、他人の意見や存在を排除していないか。自分が傷つくことを恐れて防御線を張り、人間関係の構築を妨げてはいないか。

食品偽装のインタビューで、「何を信じていいか分からない」と答えている人がいましたが、もし何もかもがこういう疑心暗鬼の状態になってしまったら、人はどこへも進むことができず全く絶望的な状況に陥ってしまうのではないかと想像し、ゾッとします。

このように、信頼は安心や人間が生きる上で不可欠の力を生み出してくれるものではないかと思います。社会的には、秩序を成り立たせ、物事の生産性を高めるでしょう。人からの信頼、人への信頼、自分自身への信頼、または大いなる力への信頼・・・様々な形が考えられますが、生に前向きの力を与えてくれる信頼を培っていけたらと願います。

 


 


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