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2007年9月号
編集部より
遅い梅雨明けとともにやってきた今年の夏は猛暑となり、最高気温の記録更新や熱中症など全国各地で暑さが話題となりました。自分自身、以前と比べて暑さに弱くなったのかぐったりして力の出ない日々が続き、冷房に頼る時間が増え、飲んでも飲んでも襲ってくる喉の渇きに驚かされるなどしました。この暑さが峠を越してしばらくして今年のラマダーン月がやってきます。
私自身がラマダーン月の斎戒を実践し始めた頃、季節は冬でした。日照時間が短く気温も低いとはいえ日中一切の飲食を絶つと、体力の低下や疲労感を実感し喉の渇きに苦しい思いをすることもあります。太陰暦を採用するイスラーム暦ではこのラマダーン月の期間も毎年11日間ほど早まっていくため、以前はいつか真夏のラマダーン月を経験するときが来るであろうことを漠然と不安に感じたりもしていました。
そして今、それが目前と迫りラマダーン月を向かえる心構えを真夏に行うようになった中、改めてその意義を考えるきっかけを与えられています。ラマダーン中の斎戒は単に飲食を絶つことが目的ではなく、そこから精神的修養を積んだり飲食に事欠く貧しい人々への思いやりを育んだりと様々な意義や効用が含まれているわけですが、やはり実践することで初めて理解できることが大きいのです。例えばこの暑さに浸りつつ斎戒を具体的に想像すると、気候や住環境の違う世界各地で同様もしくはさらに劣悪な状況を実際に味わっている人々がいることを単なる情報や知識としてではなく実感として感じ、同時に今まで気付かなかった恵みに思い当たったりもするようになります。
毎回異なる経験もすれば感じることも違うラマダーンです。目先の状況や過度な不安に囚われ振り回されることなく、この斎戒を命じられた存在に何事もお任せし、そのお方により強く思いを巡らせる絶好の機会でもあります。恵み多いこの1ヵ月を極力無駄にすることなく過ごすことができるよう祈っています。

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