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2007年8月号
編集部より
暑い季節になりました。ちょっと外出でもすれば1日の終わりには汗まみれ、心身共にリラックスしすっきりした気分にさせてくれるこの時期の入浴は爽快そのものです。清潔さが人間の心身に大きな影響を与えるまさに好例だと実感します。体の清潔さだけでなく、例えば家の中が必要以上に散らかっていたり洗い物が残っていると、いち早く片付けなければいけないという気持ちがどこかで働くのか、他のことをやっていても集中できないことがあります。ものがあるべき場所に収まり、汚れが取り去られた状態になっていると、落ち着いて気持ちにもゆとりが生まれる気がします。
自然界に注意を向けると清潔さを保持する整然とした力が働いていることに驚かされます。地球上では日々、虫から動物まで大小さまざまな生き物が生まれては死に、また植物も芽を出しては朽ち果てていきます。その遺骸や残骸の量たるや想像を絶しますが、土壌や水中には腐敗物を食物とし分解する微生物などがいてくれるおかげで、そこらじゅう腐敗物だらけ、悪臭まみれとならずに済むわけです。
それから水。例えば雨は大気や地面の埃を洗い流してくれます。工場が多い地域や大都市では空気の汚れも顕著なので、雨上がりの清々しさは格別です。自分自身の体に目を投じると、臓器と水分の働きによって、必要な栄養分を吸収する一方で老廃物を対外に排出する循環があり、気付かぬうちに身体の健康を維持する機能が休みなく働いているのです。こうしてみると、清潔さを維持する上での水の役割の大きさにも気付かされます。
外側に見える清潔さも大切なら、内面的な清潔さも見過ごしてはならないでしょう。身辺をきれいに保つだけでも習慣になっていないと一苦労ですが、内外から受ける悪影響を排除し精神面での健康を保つために人ができること、それは洗ったり掃除したりする以上にやっかいで成果が見えにくいことのように思われます。それだけにまずはすでに存在する汚れ、その原因に気付き、それから取り除く方法を知らなければならないでしょう。
さて、人と人をつなぐ月刊総合誌「やすらぎ」は本号から一部カラー印刷を取り入れるなど、デザインも新たに5周年という節目を迎えるに至りました。読者の皆様から寄せられたものを含む様々な経験を踏まえたエッセーや翻訳文の蓄積がなされてきた5年間のように思います。時折読み返しても新鮮な心持ちになるものも多く、今後もこうした貴重な積み重ねを一歩一歩進めていけたらと願うしだいです。

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