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2006年8月号
編集部より
イスラーム世界で聖なる月とみなされている連続する3ヶ月のうち、最初の月であるラジャブ月が始まりました。その後にはシャアバーン月、そしてラマダーン月が続きます。一ヶ月にわたって断食し、善行を普段以上に心がけるラマダーン月は何かしら精神的な清まりを体感するものですが、ラジャブ月に神聖な雰囲気を感じるといった経験は個人的には残念ながら一度もありません。しかしこの3ヶ月間には創造主の慈悲が最大限に現れるといいます。心身ともラマダーン月に向けた準備に入るこの時期、創造主により強く思いを馳せ自らを顧みることによって慈悲の恩恵にあずかることができるのではないかと思います。
最近のことですが、人間の生き方や思考様式がその人の生きる時代と場所に色濃く影響を受けており誰もが例外ではないにも関わらず、自分自身はその事実をほとんど意識しないまま生活していることに気付かされる場面が度々ありました。その時代に受け入れられているやり方に倣うのが当然とする考え方もできますが、時代を超えた普遍的な生き方、人間をして真の人間たらしめる特性も追求してこそ調和のある満ち足りた人生を送ることにつながっていくのではないでしょうか。
私たちはつい、多少の問題こそあれ現代のやり方が最も発展しており進歩的だと考えがちですが、実際は現代も、大きな歴史の流れの中である特徴や方向性を備えた時代のひとつにすぎません。自分自身を振り返るとき、自らが属する社会や時代の特性をまず知り、さらに時代や場所を越えた人々の高潔さ、強さ、過ちなど様々な側面を同じ人間がなした事柄として学ぶことが己をよりよく知るのに役立つのではないかと思います。ラマダーン月を控えた今、謙虚に自分自身を見直すよう努めていきたいものです。

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