2005年11月号 

編集部より


 

朝晩は肌寒く感じる季節となりました。毛布一枚では寒くて夜中に目が覚めることもあります。就寝中にしばしば布団をはいでしまう子供は、寝冷えのせいかすぐ風邪気味になってしまいます。

このラマダーン中、そんな「寒さ」を感じたり断食を解いて食事をしたりするごとに、パキスタン地震に見舞われた被災者のことが頭をかすめました。私には雨風を避け疲れた体をゆっくり癒せる家がある。日没になれば温かい飲み物や食べ物を十分にいただいて体にエネルギーを供給することもできる。一日の垢を洗い流してサッパリと気持ちよくしてくれる温かいお風呂もある。しかし被災者の方たちは一体どうしているのだろうか・・・と。

大災害が発生した時には人間の無力さを思い知らされるのですが、今回の地震では厳しい冬が迫っているにも関わらず支援不足による被害の拡大が懸念されており、さらにそれを強く見せ付けられているように感じます。様々なものを消滅させていく冬を目の前にして避けることも太刀打ちすることもできない人間の姿。被災地から離れたこの日本に住む私たちにも、人間はどのような形であれいつか消滅させられる存在であることを直視し、それから逃げることなく何をすべきかに気付かなければならないというメッセージが示唆されているのかもしれません。

被災者の方々がこの試練を忍耐のうちに過ごされますように、そして支援がいち早く届くよう祈ります。

 



 


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