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2004年8月号
編集部より
思春期に入る手前だったでしょうか。私は服装や性格が男の子っぽい子供で、次に生まれ変わるなら男がいいなぁとよく願望したものです。‘男と女、どちらがいいか’と考えるのはなにも子供の無邪気な空想にとどまらず、むしろ大人になるにつれて目先の損得勘定も入ってくるようになります。何事も金銭に置き換えて価値を計りがちなこの世ではしかるべき傾向かもしれません。しかし特に女性にとっては生得的にも社会的にも人生の様々な節目でその後の進路を左右するような場面に遭遇し、単純な良し悪しを超えて自らの女性性と向き合う機会が多いように思われます。主なものとしては結婚・仕事を巡るタイミングやパートナーの選択、出産・子育ての位置づけ、老親の介護等々が挙げられるでしょう。
自分にとっての本当の幸せとは何か、この世に生まれてきた理由、与えられた役割とは。何かのきっかけとともに、普段は気にも留めずやり過ごしてしまう自己の存在の本質を問う想念もまざまざと浮かび上がってきます。社会一般の状況、時代が生み出す価値観、他人からの評価、一人よがりな自我・・・私たちは様々な色眼鏡の囚われとなり、時には囚われている状態にも気付かず、明確な判断基準や覚悟を持ち合わせていなければ何を納得して選び取るべきかを見失いがちです。
私たち人間は自明のごとく、一人一人が差異を持ってこの世に存在します。また誰もが家族や組織など社会を構成する一員として補完的に存在しています。つまり役割の差こそあれそれは優劣の別ではなく、誰かが欠けてもどこかが影響を受けることになるのです。「女性」であることもある意味そのような差異のひとつに他ならず、性差としての女性と男性は大局的には互いを補助し合いより良い幸福を追求するための存在であると言えます。それには男性の協力も欠かせませんが、女性自身も作られたイメージや余分なこだわりを捨て、人間的な感情と社会的存在としてのバランスをとりつつ差異としての女性性を認識しなおすところから、無理のない自然な姿、やすらぎを新たに見出せるのではないかと思います。
さて、この「やすらぎ 〜人と人をつなぐ月刊総合誌〜」も8月号から創刊3年目に入ります。編集部一同、内容のさらなる発展と充実に努めてまいりますが、読者の方々のご意見をより反映させていけたらと願っております。掲載内容に関する疑問点や質問、感想など、今後もお寄せくだされば幸いです。

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