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2002年10月号
編集部より
イスラーム世界では、預言者ムハンマド(彼に祝福と平安あれ)がマッカでの迫害を逃れてマディーナに移住(ヒジュラ)した年を元年とするヒジュラ暦を採用しています。太陰暦のため1年は太陽暦よりも11日ほど短く、同じ月・日でも数年前と今年では季節がずれることになり、四季の移り変わりと結びついた暦に慣れ親しんできた私たち日本人にはピンとこないかもしれません。
しかしイスラーム世界では、聖預言者(彼に祝福と平安あれ)の時代に起こった出来事に由来する種々の行事、聖なる日がヒジュラ暦で顕わされており、現在に至るまでムスリムの信仰生活において重要な意義を持っています。現在ヒジュラ暦は1423年。この冊子が皆さんのお手元に届く頃は第8番目の月である「シャアバーン」を迎えています。そして日本人にもすっかりお馴染みとなった「ラマダーン」は一ヶ月後に迫った第9番目の月です。今月号は、ちょうど過ぎてしまったところではありますが、第7番目で聖なる月の一つである「ラジャブ月」について少し紹介します。
「こわれた壺」ではドゥアーを行うことの重要性は言うまでもなく、限りなく純粋な意図を持つよう努めること、個人的な嗜好に偏りすぎた内容を避けること等の注意点が挙げられています。もう一つのポイントは、ドゥアーは礼拝後等に個々人で唱えるだけでなく、大勢で分かち合って唱えることができるということでしょう。私たちはそれぞれアッラーを思い、ムスリムとしての生き方を模索しているわけですが、このように皆が一堂に会し、同一目的に向かって心を合わせることによって、その願いは倍以上の力を与えられ、私たち自身も励ましを得て、ムスリム共同体(ウンマ)の絆を一段と強めていくことができることと思います。
今月号はその他にも盛り沢山の内容が取り上げられています。「はじめに」で述べられた品質についての考察は、不必要なモノまで溢れかえり、物事の本質に対する嗅覚が鈍りきった環境に住む私たち自身の生活を振り返るきっかけとなってくれることでしょう。「忍耐」は先月号からの続きとなっています。
今後も皆さんの意見を取り入れた、ためになる誌面作りを心がけていきたいと思いますので、どうぞご協力をよろしくお願いいたします。

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